西鉄ライオンズの黄金時代をはじめ、歴代の福岡のチームが本拠地とした平和台球場が開場したのは昭和24年12月。第3回福岡国体の開場跡を整備し野球場を建設、昭和33年4月に改装工事が完成するまでは土盛りの牧歌的な球場だった。ロッカー室や選手浴場は改装工事まで無かったのである。ここで中西太の伝説の160m超弾をはじめとする数々の名勝負、名場面が展開された。栄光の「野武士軍団」の思い出とともに人々の胸に記憶されている。ナイター設備が設置されるきっかけは毎日との日没再試合、平和台が狂気に包まれ流血する騒ぎとなって、その名は全国に轟いた。
(執筆・文責 益田啓一郎)
改装された平和台球場に登場した案内係・平和台レディ。1958(昭和33)年4月26日 所蔵:西日本鉄道(株)
ライトスタンド側の福岡城址の石垣や木々の上からタダで見物する客も多かった。
1956(昭和31)年 所蔵:西日本鉄道(株)
 
 
開幕戦の試合前風景。土盛り球場の時代、スタンドのファンと選手の距離は近かった。
1955(昭和30)年3月26日 所蔵:西日本鉄道(株)
ナイター設備の設置前の牧歌的な雰囲気の平和台球場、 西鉄vs南海戦 
1953(昭和28)年4月5日 所蔵:西日本鉄道(株)
ナイター試合が始まると球場はいつも超満員となった。 
1954(昭和29)年6月 所蔵:西日本鉄道(株)
九州で初めてのナイターテレビ中継「西鉄対南海戦」。 
1956(昭和31)年 雑誌「野球界」1956年6月号より
 
 
 
初ナイターは昭和29年6月2日。午後7時から花火や大ローソク点火式、西日本空輸ボナンザ機の祝賀低空飛行、パレードなどのセレモニーのあと、午後7時40分に一斉点火された。 
1952(昭和27)年5月1日 所蔵:西日本鉄道(株)
ナイター照明の設置工事 1954(昭和29)年5月 所蔵:西日本鉄道(株)
 
 
 
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