NNR メキシコ社ー「未来を築く若者たち」プログラムへの参加

若者の未来を支える
NNR GLOBAL LOGISTICS MEXICO SA DE CVによる「未来を築く若者たち」プログラムへの参加

プログラム概要

「未来を築く若者たち(Jóvenes Construyendo el Futuro)」は、メキシコ政府が推進する若者支援プログラムです。18〜29歳の就学・就労していない若者を対象に、企業や団体での研修を通じて職業経験とスキルを提供します。特に、暴力や貧困が深刻な地域に住む若者や、特別な支援を必要とする若者の社会参画を促進することを目的としています。

NNR GLOBAL LOGISTICS MEXICO SA DE CVの取り組み

NNR GLOBAL LOGISTICS MEXICO SA DE CV(以下、NNR メキシコ社)では、2023年より本プログラムに参加し、2024年度には初めて研修生から正社員としての採用を開始しました。人事担当のMisael Mendoza Linares氏は、社会的に弱い立場にある若者に対し、職業経験だけでなくソフトスキルの習得を支援することを目的に参加を決断。研修生には1対1のメンターを配置し、技術指導と人間的成長の両面から支援を行っています。今回は、本活動を始めたMisaelさんと、正社員として採用されたMarcoさん、Alanさんにお話を伺いました。

  • trainees
    左:Alan Alberto Hernández Badillo (オペレーション部門)
    中央:Misael Mendoza Linares (人事担当)
    右:Marco Roberto Juárez Morales (会計部門)

NNRメキシコ社へのインタビュー

氏名:Misael Mendoza Linares
所属:人事担当

Q1: NNRメキシコ社がJCFプログラムへの参加を決めた理由は?

Misael: 以前の職場でJCFに関わった経験があり、若者の成長を支援する有意義な取り組みだと感じました。NNRに入社後、その経験を活かして導入を提案しました。教育と雇用のギャップを埋めるこのプログラムは、当社の社会的責任と人材育成の価値観に合致しています。本プログラムは、障がいのある方や社会的に疎外された地域に住む若者、低所得層など、社会的に弱い立場にある人々の参加を積極的に奨励しています。私たちは、このプログラムを通じて、彼らの自信を高め、技術スキルだけでなくコミュニケーション能力やチームワークといったソフトスキルも身につけてもらうことで、本格的な就労経験の機会を提供したいと考えました。

Q2: 当初、不安はありませんでしたか?

Misael: 当初は、研修生がどの程度準備をして研修に臨むのか、またメンターとしてどれだけ支援すべきかが不安でした。しかし、実際に始めてみると、適切なメンタリングと体系的な研修計画により、研修生は順応するだけでなく、活力や学習意欲を示すことが分かりました。当社のスタッフにとっても、研修生の成長を支援することは非常にやりがいがあり、価値のある経験となりました。

Q3: 具体的にはどのようなサポートを行ったのですか?

Misael: 研修生1名に対して1名のメンターを割り当て、研修生の経験や学習ペースに合わせて研修、指導、フィードバックを行いました。技術スキルだけでなく、適応力やコミュニケーション能力、チームワークといったソフトスキルの育成、さらに社内規則やポリシーの遵守にも重点を置きました。研修期間中は常にオープンな姿勢を保ち、研修生のニーズに耳を傾け、必要に応じてサポートするよう心掛けました。

Q4: 通常の雇用と異なる点はどのような点ですか?

Misael: 通常の正式な採用プロセスでは、特定の資格や経験、または職務に必要な技術スキルを有することが求められます。一方、JCFプログラムでは、現在就学中または就労していない18歳から29歳の若者を対象としており、学習意欲と成長意欲が重視されます。採用の主な目的は、差し迫った業務ニーズを満たすことではなく、有意義な研修や専門的経験、さらに、将来的に正社員として働くための経験を積む機会を提供することです。また、このプログラムは厳格な差別禁止の原則に基づいており、経験不足、性別、性的指向、社会経済的背景、その他の個人的状況によって候補者が排除されることがないよう配慮し、すべての人に平等な機会を提供しています。

Q5: どのようなポジションで採用を行いましたか?

Misael: まずは経理部門と管理部門で研修生を受け入れ、その後オペレーション部門やカスタマーサービス部門でも受け入れを行いました。受け入れ当初は特別な経験や知識を持たないため、比較的簡易な業務から支援を始めています。

Q6: 特別な支援を必要とする若者を受け入れるために取り組んだことはありますか?

Misael: 当社では、多様なニーズを持つ人々が働きやすいよう、オフィスを安全でアクセスしやすい環境に整備し、受け入れ体制を構築しています。現在、まだ障がいのある方の応募はありませんが、安心して働ける環境を整え、積極的に受け入れる姿勢を示しています。

Q7: 企業にとってはどのような利点がありましたか?

Misael: これまで4名の研修生を受け入れ、そのうち2名が正社員として採用され、1名は他社に就職しました。現在研修中の研修生も高い潜在能力を発揮しており、本プログラムは単なる採用活動にとどまらず、地域社会へ積極的に関与し、当社は社会的責任を果たす雇用主としての信頼を高めることができています。

Q8: 社内の雰囲気や社員の考え方に変化はありましたか?

Misael: はい、社内文化に良い影響が生まれました。チーム内がよりオープンになり、次世代育成における自分たちの役割をより意識するようになりました。最初は、一部のメンバーに戸惑いも見られましたが、最終的には目的意識や連帯感が育まれました。

Q9: 今後もプログラムを継続する予定ですか?

Misael: はい、プログラムが続く限り参加する予定です。現在、グアダラハラとケレタロの支店について登録申請中です。また、メキシコシティオフィスのカスタマーサービスチームでは、1名が研修中です。

Q10: NNRメキシコ社では、若者の権利と尊厳が尊重されるためにどのような取り組みを行っていますか?

Misael: すべての研修生を他のチームメンバーと同様に丁寧に扱い、意見を尊重し貢献を評価するようにしています。誰もが安心して働けて、自分の力を発揮できる環境かつプロフェッショナルな職場を提供し、定期的に個別面談を行い、研修生のニーズや懸念に耳を傾け、職場への適応やチームワークの促進をサポートしています。

プログラム参加者へのインタビュー

氏名:< Marco > Marco Roberto Juárez Morales(会計部門)
   < Alan > Alan Alberto Hernández Badillo(オペレーション部門)

Q1: なぜ今回、JCFプログラムへの参加を決めたのですか?

Marco: 仕事がなかった時期に、SNSで本プログラムを知りました。数学に興味があったことから、関連分野での経験を積む機会を探していたところ、NNRに受け入れてもらいました。

Alan: 大学卒業後、就職先を探していましたが、十分な実務経験がなく、採用されませんでした。SNSを通じて本プログラムを知り、就労経験を積み、職業市場に参入するための有効な手段と考え応募しました。

Marco

Q2: プログラム参加前に仕事や将来について不安はありましたか?

Marco: 家族の生活を支える収入がないことが最も大きな不安でした。また、実務経験が少ないため、仕事で失敗し採用に影響が出ることも心配でした。

Alan: 主に経済的な不安でした。まだ自分自身を十分に支えられる状況ではないうえに、経験不足により正式な雇用を得ることが難しいという不安がありました。

Q3: 最初に任された業務は何ですか?

Marco: Excelでの台帳登録業務です。

Alan: 国際物流に関する市場調査や、運送会社の料金・追加手数料に関するニュースの収集です。

Q4: 研修を通じて最も学んだことは何ですか?

Marco: 会計勘定の区別、VATや源泉徴収の処理、Excelの効率的な活用、メールを通じた文章コミュニケーションの向上を学びました。

Alan: SharePoint、Word、Outlookなどの業務ツールの使い方を習得し、正式な文章表現や業務における意思決定力を高めることができました。

Q5: 最も難しかったことは何ですか?

Marco: 過去数か月の会計ミスの修正と、作業の整理整頓です。

Alan: チームでの協働や、上司の期待に対応することが難しかったです。また、顧客向けの正式な文章作成や、Word・Excelなどあまり使ったことのないツールの習得にも苦労しました。

Q6: 正社員として働く中で、最も成長を実感したのはどの時ですか?

Marco: 業務範囲が広がり、ドルの取扱いやクレジット、経費勘定などの一連の業務を担当したことにより、責任感が増し、正確な成果を出す意識が高まった時です。

Alan: 支払処理、海上輸送の調整、顧客とのコミュニケーションなど、より複雑な業務を担当するようになり、自分で判断して行動する力が身につくと同時に、業務を効率的に進める力がついたと感じた時です。

Q7: プログラムを通じて、生活で最も変わったことは何ですか?

Marco: 経済状況が改善し、家族を支えられるようになりました。仕事面だけでなく、個人的にも責任感が増しました。また、現在は会計学の学位取得にも取り組んでいます。

Alan: 両親や自身の生活を経済的に支えられるようになり、家族の不安を軽減できるようになりました。働く経験や個人的成長の価値を実感しています。

Alberto

Q8: 会社や社会にどのように貢献したいですか?

Marco: 会計プロセスの自動化や効率化を進め、ミスを減らすとともに、同僚にも知識を還元したいです。

Alan: 物流に関する重要な判断を支える情報を提供し、物流業務の迅速化と効率化に貢献したいです。

Q9: プログラムを他の若者に勧めますか?理由も教えてください。

Marco: はい。経験や教育が不足している若者に機会を提供し、立ち止まらずに成長できる支援になるからです。

Alan: はい。学歴に関係なく就労の機会を得られ、キャリア転機となるからです。