Special Story2 グリーンロジスティクスへの取り組み

Special Story2 グリーンロジスティクスへの取り組み

地球上で営まれている事業活動は、多かれ少なかれ、地球環境に対して何らかの負荷をかけています。あらゆる産業分野において、地球環境に配慮した持続可能な企業活動への転換は最重要課題の1つであり、物流事業も例外ではありません。

そのような状況の下、物流業界においては、従来の輸送方法よりも環境への負荷を減らした“地球にやさしい輸送”=「グリーンロジスティクス」の取り組みが近年注目を集めています。

当事業本部では鉄道輸送へのモーダルシフトやコンテナラウンドユース、トラックの集約配送、リユース可能な梱包資材の活用などの「グリーンロジスティクス」の提供を通じて、環境負荷の低減や物流の生産性向上などを進め、持続可能な物流体系の構築にお客さまと共に取り組んでいます。

モーダルシフトの取り組み

自動車を使って行われている貨物輸送から、より環境負荷の少ない鉄道や船舶での輸送に転換することを、モーダルシフトと称します。

鉄道輸送は、同一区間をトラックで輸送した場合と比べ、CO2排出量を約11分の1以下に削減できる効果が期待されています(国土交通省・2021年度試算による)。また、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働規制が強化される(物流の「2024年問題」)など、今後トラックの輸送能力が不足することが想定されており、この観点からもモーダルシフトに対する期待が高まっています。

当事業本部でも国内輸送、特に長距離輸送において、トラック輸送から鉄道輸送への変更をお客さまにご提案しています。2023年度の鉄道貨物輸送量は、対前年度比で20%増となりました。今後も引き続きモーダルシフトを進め、CO2排出量の削減に貢献していきます。

モーダルシフトによる鉄道輸送併用のイメージ(一例)

モーダルシフトによる鉄道輸送併用のイメージ

インランドコンテナデポを利用したコンテナラウンドユース

輸入コンテナの荷物の配達後、空いたコンテナを港に返却せずに内陸の「インランドコンテナデポ」までの返却とすることで、空コンテナの輸送距離を短くすることが可能です。そして、輸出において空コンテナを「インランドコンテナデポ」から集荷することで輸入と同様に空コンテナの輸送距離を短くしラウンドして利用することで、輸出入におけるCO2排出量の削減や労働力不足の緩和、働き方改革の実現などが期待されています。

当事業本部においては、2022年度は590TEUのコンテナラウンドユースを実施しました。2023年度以降は、さらに取扱量を増やす見込みです。

コンテナラウンドユースのイメージ