DX推進

DX推進

マテリアリティ(重要課題)「DXによる物流サービスの革新」

国際物流業界には、グローバル・サプライチェーンのさらなる深化、輸送に伴う温室効果ガス排出などの環境への影響、少子高齢化やワークライフバランス重視による労働力不足への対応や効率化など多くの課題があります。これらを解決するためにデジタル化による社内外の業務効率化や物流最適化に加え、デジタル技術を活用したサービスの高度化により、お客さまへ新たな価値を提供します。

アクションプラン(2025年度の取り組み内容)

  • デジタルオペレーションによる営業強化・業務効率化・サービス品質向上や、外部システム・プラットフォームとのデータ連携強化

DXの推進に関する基本的な考え方

私たちの社会の未来像として、「デジタル世界の拡大と融合」は今後ますます進むと考えられます。社会の変化に対応し新たなニーズを満たしていくために、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みは重要なテーマです。にしてつグループでは、「第16次中期経営計画」において「DXの推進による営業強化・業務効率化」を掲げており、重要な経営戦略の1つとして位置付けています。当事業本部においては、DXを推進することによりお客さまへの新たな価値提供や、業務効率化と働きやすい職場づくり、脱炭素社会への貢献など、さまざまな社会課題への解決に取り組み、全てのステークホルダーに満足していただくことを目指していきます。

DX推進の主な取り組み

当事業本部では、お客さまそれぞれのサプライチェーンに最適なITソリューションの必要性を認識し、お客さまをサポートするためのグローバルなサービスとインフラを構築しています。

一例として、荷主や航空会社・船会社をつなぐ貿易情報プラットフォームを構築するコンソーシアムへの参画をはじめ、さまざまな国内外のプラットフォームとの連携・構築を計画・実施し、お客さまへの新たな価値創造やサービス向上を目指します。また、社内ではAIやRPAなどのデジタル技術を活用した業務自動化による生産性向上に取り組んでいます。

お客さま向けポータルサイトの強化

お客さまのニーズに合わせて、運送状、許可書、請求書など出荷データを複数の方法で送信する機能を備えた顧客ポータルサイトを構築しています。加えて、お客さまからのお見積りや出荷のご依頼もポータルサイトからリクエストしていただけます。チャット機能により双方向のコミュニケーションツールとしても利用でき、ポータルサイト内で出荷管理や出荷書類データの保管も可能です。

さらに、外部の貿易情報プラットフォームとの連携を強化し、お客さまにより快適なご利用体験を提供いたします。

貨物情報プラットフォームとの連携

自社システム(NNR PowerNETシステム)と貿易プラットフォームとの連携を強化しました。出荷データを直接プラットフォームに送信することによりお客さまの作業負担を軽減することが可能となりました。

貿易情報プラットフォーム上でのチャット機能を向上させることによりリアルタイムコミュニケーションを実現し、業務効率化と生産性の向上を推進します。

倉庫業務のデジタル化、省人化、自動化の推進

AIを活用したロケーション管理や自動搬送ロボット、無人フォークリフトなどの導入により、人手不足解消や長時間労働、荷役時間の削減を実現します。

NNR GLOBAL LOGISTICS UK LIMITEDにおける事例

データを活用した物流の効率化と環境への配慮

近年、紅海およびスエズ運河周辺の地政学的な緊張により、海上輸送の遅延が継続的に発生しています。これに伴い、NNR GLOBAL LOGISTICS UK LIMITEDでは、迂回航路の利用などによって燃料消費量および温室効果ガス排出量が増加するリスクが高まっていました。こうした状況に対応するため、自社開発のVSmartシステムを導入しました。VSmartは、港湾と直接連携する電子データ交換(EDI)を活用し、輸送状況をリアルタイムで正確に把握できる仕組みです。これにより、到着予定時刻(ETA)や出発予定時刻(ETD)の変更が発生した際には、即座にお客さまへ通知することが可能となり、不要な貨物の保管や輸送、緊急輸送による温室効果ガス排出の増加を未然に防ぐことができるようになりました。

また、VSmartシステムはクラウド型プロジェクト管理ツールを基盤としており、各お客さまのニーズや業務プロセスに応じて柔軟にカスタマイズ可能です。従来は、輸送情報の確認や管理に多くの手作業や紙の書類が必要でしたが、VSmartの導入により、これらの業務をデジタル化できました。これにより、紙や印刷作業の大幅な削減だけでなく、作業の効率化も実現しています。

さらに、お客さま自身もVSmartポータルにアクセスできるため、ETAの変更や輸送遅延の情報をリアルタイムで確認できるほか、納品希望日の修正や調整もシステム上で行うことが可能です。この仕組みにより、従来のような膨大なメールでのやり取りを減らすことができ、輸送業務全体の効率向上に加えて、環境負荷の軽減にも大きく貢献しています。今後も、VSmartシステムを通じてデータに基づく効率的な物流運営を進め、環境に配慮した持続可能な輸送の実現に取り組んでいきます。

  • VSmartシステム画面