航空コンテナ
①航空機の種類とその特性
(1) 旅客便と貨物便
・パッセンジャー<PAX>機材(旅客機)
搭載デッキ
Aの部分(Main Deck): 旅客スペース
Bの部分(Lower Deck): 貨物スペース ・・・ 高さが最大で160CMまで
・フレイター<FTR>機材(貨物専用機)
搭載デッキ
Aの部分(Main Deck): 貨物スペース ・・・ 高さが最大で299CMまで※1.
Bの部分(Lower Deck): 貨物スペース
※1. フレイターにも種類があり、その種類によって最大搭載可能な高さは変わってきます。
上記の高さは、BOEING社のB747フレーターをベースにしてます。
左記は 航空機を輪切りにした図です。
上記に航空機をおおまかに旅客機と貨物専用機の2種類に分けましたが、機材の幅の広さにより下記のように分類されます
(2) ナローボディー機材とワイドボディー機材
各種航空機の中でも大きく2つに分類することができます。
- ナローボディー
- 機体の幅が小さく貨物搭載スペースも限定されている
-
- 主な機材例
- AIRBUS社 : A318, A319, A320, A321
BOEING社 : B737 , B757
- ワイドボディー
- 大型の機材で幅も広いため貨物の載せるスペースも大きい
-
- 主な機材例
- AIRBUS社 : A330, A330F, A340, A350, A380
BOEING社 : B767, B767F, B777, B747, B747F, B787
*後ろに”F”がついたら貨物専用機(FREIGHTER)の意味
②ULDの種類
航空機に搭載するための機材(専用コンテナ・パレット)をUnit Load Device (ULD) といいます。
- LD3<AKE>コンテナ
- 幅=137CM
長さ=140CM *入り口の長さ
高さ=151CM *入り口の高さ
最大搭載容量(目安)= 2.5~3.0M3
- LD8コンテナ<DQF>
- 幅=140CM
長さ=231CM *入り口の長さ
高さ=151CM *入り口の高さ
最大搭載容量(目安)= 4.0~5.0M3
- 88パレット(PAG,PAH)
- ※図はローワーデッキ スペースのイメージ幅=208CM(外枠:223CM)
長さ=302CM(外枠:317CM)
パレット厚み=3CM
高さ=※搭載する場所や航空機によって異なります最大搭載容量(目安) = 8M3未満(ローワーデッキの場合) メインデッキの場合は航空機の種類による
- 96パレット(PMC)
- ※図はLower Deckのイメージ幅=228CM(外枠:243CM)
長さ=302CM(外枠:317CM)
高さ=※搭載する場所や航空機によって異なりますので、お問い合わせください
パレット厚み=3CM- 搭載可能最大重量=
- ローワーデッキの場合、約4,000~5,000KG
メインデッキの場合、約5,000~6,000KG
- 最大搭載容量(目安)=
- 9M3未満(ローワーデッキの場合)
メインデッキの場合は航空機の種類による
- 特殊パレット(重量物・オーバーサイズ貨物搭載用
- 幅= 228CM
長さ= 480CM
パレット厚み=5~8CM
最大搭載重量(目安)=約10,000KG
- 幅 =228CM
長さ= 580CM
パレット厚み=5~8CM
最大搭載重量(目安)=約10,000KGSから11,000KG
③ULDの航空機搭載に関して
- B747フレーターのULD搭載図
- 図1 Main Deck 部分 ULD搭載例
- 上から見た図
- 航空機の前後と、96パレットの300CMの部分が平行になり、230CMの部分が垂直になるように横並びに搭載されます。
※備考: B747-8Fの航空機であれば、96パレットがメインデッキ部分で合計38枚ほど搭載可能です。
- 図2 Lower Deck部分 ULD搭載例
- 上から見た図
- 輪切り図
- 図3 メインデッキ部分は、幅により搭載可能な高さが制限されます(上記参照)
- ※注意:上記は、B747Fの搭載の一例です。機材によっては搭載可能ULDが変わります。
④特殊搭載に関して
通常のULDで収まらない長尺貨物や幅広貨物などオーバーサイズカーゴの搭載方法
- a)長尺貨物
- この搭載方法はWIDE BODY機材のみ搭載可能
- b)巨大貨物
- この搭載方法はワイドボディー機材のみ搭載可能
通常2列にULDを横並びに搭載可能なところ、貨物の高さ・幅・長さの関係で中
心に搭載する形(センターロード)
例: 長さ: 500CM,幅: 200CM,高さ: 270CM のような場合
- ※注意:上記のようなオーバーサイズ貨物の搭載は、貨物の重量・サイズにより搭載される場所が制限されます。
この場合、事前に航空会社への確認が必要です。