自動車社会の到来と福岡市の地下鉄計画に伴い、西鉄福岡市内線は公共交通機関としての役目を終えることとなります。1973(昭和48)年1月に吉塚線、1975(昭和50)年11月に貫通線・呉服町線・城南線が廃止され、1979(昭和54)年2月には残る循環線・貝塚線も廃止となり、福岡から路面電車は姿を消しました。1972(昭和47)年に福岡市は政令指定都市となり、1975(昭和50)年には岡山ー博多間の山陽新幹線が開業。九州自動車道も段階的に開通し、天神を起点にした高速バスの運行も始まりました。
同じ時期、天神地区には次々に商業ビルが開業し、呉服町の博多大丸も天神地区へ移転してきました。天神の商業エリアも急拡大を始め、第一次流通戦争が起きます。西鉄街跡地に天神コアが開業した1976(昭和51)年は天神地下街が開業し、シティ情報ふくおかの発行が始まった年です。