天神一帯の都市計画(戦災復興事業、街路事業)の一環として、西鉄福岡駅の高架化が行われ1961(昭和36)年11月1日に竣工しました。同時に高架下にバスセンターが設置されるなど交通体系の整備も進み、同年12月のバスセンターの完成とともに50メートル道路(現在の昭和通り)の路線バス運行も始まりました。天神を起点とした交通ネットワーク網の完成で天神地区への集客力が強化されました。
同じ時期、天神ビル(昭和35年竣工)、福岡ビル(昭和36年竣工)をはじめとする高層ビル群が天神一帯に次々に建設され、福岡駅高架下には西鉄名店街も開業します。交通体系の整備との相乗効果で天神地区への商業集積が加速します。それまで福岡市一の繁華街だった博多部は国鉄博多駅が現在地へ移転した事もあって衰退をはじめ、対照的に天神地区への一極集中が加速し始めたのもこの時期です。