
渡邊 隆太
西鉄ストア
営業企画部 営業企画課
アシスタントマネージャー
今年で開業50年を迎えた「にしてつストア」。お客さまや生産者の方々、メーカーの皆さまとともに地域の食を支えていくなかで「食のプロとして、商品を販売するだけでなく、食卓に並ぶまでの過程も知っていただき、地域への愛着をより深めていただけたら…」。そんな思いから、食育の取り組みを2017年より本格的にスタートさせました。
【1】小学校でのトマトケチャップ作り。トマト栽培から収穫、ケチャップへの加工、オムライスなどの料理まで全て子どもたちの手で行っています
【2】「子どもが一人で買い物して、お弁当を作る『弁当の日』の取り組みは今後広げていきたいです」
責任者としてプロジェクトを引っ張るのは渡邊隆太さん。生産者やメーカー、学校と協力し、野菜の収穫体験や工場見学、親子料理教室など、年におよそ20回にのぼる活動を行っています。
「アレルギーのことや、ケガや事故がないかなど、現場では目配り、気配りを欠かさないようにしています。どんな内容にするか企画を考えるのはとても楽しいですよ。旬を感じていただけるものや、自分が子どもだったらこんなことをしてみたいな、という視点を大事にしています」と笑顔で語ります。
また、従業員向けの食育にも取り組んでおり、今年は講師を招いての食育セミナーを開催しています。「食を取り巻く社会問題や健康の話など、食に携わる者として知っておくべきことがたくさんあります。参加したスタッフからは、気持ちが引き締まり、仕事へのモチベーションが上がったという嬉しい感想もありました」。
【3】子どもたちと枝豆を仕分けしたり、野菜でカレーを作る体験イベントの様子
さらに、いま力を入れているのが「弁当の日」の取り組みです。子どもが自分でお弁当を作り、学校に持って行って食べる行事で、小学校と連携して実施しています。にしてつストアではレシピ提案をしたり、お店での買い物をサポートしたりして、お弁当作りに挑戦する子どもたちを応援しています。
渡邊さんは、こうした食育プロジェクトを通して"3つの育"を伝えたいと考えています。「1つ目は知育。農産物や商品がどのように作られるか、楽しみながら知って欲しい。2つ目は体育。食はからだを作るための大切な要素です。3つ目は徳育。生産者や地域に思いをはせる、そんな優しい心を育んで欲しいです。にしてつストアは今年で50年ですが、100年後、この活動を通して優しさと笑顔があふれるまちになっていたらいいですね」。
【4】にしてつストアの従業員向けに「食卓の向こう側」の著者・佐藤弘さん(西日本新聞社)を招いての講演会を実施
【5】イベントのチラシ、ポスターも渡邊さんが制作。「キャッチコピーの勉強もしています。参加したくなる言葉、生産者さんの思いが伝わる言葉を意識しています」
食育活動では、参加した人のさまざまな表情が見られます。畑で実った野菜を初めて見て驚く子、旬のおいしさに目を輝かせる子、包丁使いに四苦八苦する子。料理を囲んで弾む会話、我が子の初めての料理に涙する親御さん。「便利な世の中で忘れがちなことを、この活動で体験していただけたらうれしいです」と語る渡邊さん。食はいのちの源。にしてつストアはこれからも、つくる人、食べる人に貢献していきます。
「食育といっても難しく考えなくていいんです。お弁当にひとつ旬のものを使うなど、できる範囲で始めてみませんか?」
にしてつストアでは子育て中のお客さまを応援する取り組みとして、母子手帳をお持ちの方のお買い物代金を10%引きする取り組みを実施しております。母子手帳をお持ちであれば、お母さんだけでなく、そのご家族の方までサービスの対象になるため、育児でなかなか外出するのが難しいというお母さんを家族全体でサポートすることもできます。ぜひご利用ください。
※手帳交付日から4年間が対象となります