
古屋 永吉
西日本鉄道
総務広報部 広報課 係長
「にしてつニュース」が創刊されたのは、日本中が本格的な高度経済成長に沸きつつあった1959年のこと。 暮らしが豊かになり、旅行を楽しむ人々が増えたことから、九州の観光地をご紹介する情報誌として誕生しました。 創刊当時の「にしてつニュース」は現在よりも一回り大きいタブロイド版。「お出かけ情報や暮らしの知恵などさまざまな記事がぎっしりと詰まっています。 読者の方々に役立つ情報をたくさんお届けしたいという先輩たちの思いが伝わってきますね。 何より1号も休刊することなく今日まで発行を続けてこられたのはすごいことだと思います」と、60年分の「にしてつニュース」を目の前に、広報課の古屋永吉さんは語ります。
【1】古屋さんと同じく広報課の椋野雅大(むくのまさひろ)さん(右)、山口千裕さん(左)。
「これからも読んだ方が思わずお出かけしたくなるような誌面を作っていきたいです。タブロイド版の保存用に、
当時このえんじ色の特製の綴じ込み表紙を販売していたそうですよ」(椋野さん)
【2】西鉄電車の各駅やバスなどで見かけた際には、ぜひ手に取ってお持ち帰りください
誌面がオールカラーになったり、現在の冊子型に変更したりと、リニューアルも何度か行ってきました。「特に2000年以降はインターネットや携帯電話が登場し、情報のあり方や人々の行動が様変わりし始めた時代。それに伴い、本誌も福岡・天神のまちづくりを意識したり、西鉄の企業姿勢をお伝えするようになったりと誌面の内容も大きく変わっていますね」。
古屋さんたちは、誌面から飛び出した新しい取り組みにも次々とチャレンジしています。昨年からはSNSでの情報発信にも力を入れ、「にしてつニュース」の写真をメインとするインスタグラムをスタートさせたり、沿線の魅力をさらに掘り下げたいという思いから、誌面でご紹介したお店の方を講師に招いた読者参加型のワークショップ「エンカツ(沿線活動)」も企画し、定期的に開催しています。
毎回多くの読者から参加ご応募をいただいている「エンカツ」では、クリスマスリース作りやミニ盆栽教室など
多彩なワークショップを開催。
参加された方は実際に講師の方のお店に行かれたりするなど、沿線の魅力の新たな発見の場となっています
さらに「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」も走る筑後エリアのお出かけをもっと楽しんでいただこうと、2019年4月号の付録として別冊「ちくごたび」を初めて発行。お出かけや、まち歩きガイドの保存版となるような別冊は、違うエリアやテーマでも出してほしいと読者からも好評です。
「今年はついに念願だった『にしてつニュース』の電子ブック化も実現しました。県外の方をはじめ、手に取っていただくことが難しい方の閲覧環境を整えたいと思っていましたので、沿線以外にお住まいの方や、より幅広い層の方々にも電子ブックで読んでいただけるようになるとうれしいですね。これまで発行を続けてこられたのは、愛読してくださる方々や、取材に協力してくださる地域の方々のおかげ。本当に感謝しています」と語る古屋さん。
お出かけするきっかけとなるような沿線の魅力と、ときめきをお届けしたい。そんな思いで「にしてつニュース」はこれからも、皆さまに愛される情報誌として成長していきます。
「読者の皆さまからのご感想として、毎月たくさんのおたよりをいただいています。
それは貴重なご意見として誌面づくりに役立てています」
「にしてつニュース」の電子ブックを配信中です。
外出先や冊子が手に入らない遠方の方でもスマートフォンやタブレットからスムーズな閲覧が可能になりました。ぜひご覧ください!!
※ ホームページ「西鉄くらしネット」内、にしてつニュースのページの表紙画像をクリックすると閲覧できます
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