
杉浦 茉里奈
西日本鉄道
事業創造本部
観光・レジャー事業部
掘割がめぐる美しい城下町、水郷柳川。2019年春から運行予定の西鉄観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の停車駅にもなっており、さらなる賑わいが期待されています。この7月から始まった「柳川OUTINGキャンペーン」は、西鉄と柳川市、柳川市観光協会などの各団体が、まちの魅力向上を目指して官民共同で取り組む観光キャンペーンです。
【1】「結いの宝袋」は三柱神社と日吉神社で実施中。柳川の春の風物詩・さげもんをイメージした宝袋の絵馬は、地元の方々と一緒に制作
【2】今回の企画のひとつ、屋台スタンドを使って柳川市や観光協会の方々とミーティング。誰でも気軽に借りられる
「柳川といえば、やはり川下り、うなぎ、御花が有名で、9割以上の観光客がこの3つを目的に来られています。けれど、それだけで帰ってしまうのはもったいない!柳川の更なる魅力を掘り起こし、若い方や海外のお客さま、リピーターを増やしていきたい。そんな想いからこのキャンペーンが始まりました」。
そう語る杉浦さんは関東出身。今年の4月に「柳川OUTINGキャンペーン」の担当となり、初めて柳川を訪れたと言います。「まずはとにかく情報収集をと、自転車を借りてまち中を走り回りました。すると、おしゃれなショップやおいしいお店、隠れた名所、温かい地元の人々…、訪れる度に、みんなに教えたくなるような楽しみがたくさんあることに気づいたんです」。
【3】屋台スタンドは、椅子やテーブルがセットになっており、持ち込んだフードやドリンクを楽しめる
そこで、「柳川OUTINGキャンペーン」では、まちの回遊につながるさまざまな企画に取り組んでいます。西鉄電車の乗車券と柳川の魅力あるグルメやおみやげ、体験がセットになった「柳川OUTING! きっぷ」の販売のほか、市内の神社を舞台に、オリジナルの絵馬で願掛けを行う「結いの宝袋」、水辺でピクニック気分を味わえるレンタル屋台サービス「OUTING STAND」など、今ある資源を生かしながら、新しい柳川の過ごし方を提案しています。
「柳川OUTINGキャンペーン」は来年3月末までの期間限定ですが、目指しているのは終了後も持続して発展していくようなまちづくり。そのためには市や観光協会、住民の方々の力が欠かせません。「西鉄と地域の皆さんが同じ未来を描き、一緒に作り上げていくことが何より大切だと考えています。今も週に3日程度柳川を訪れ、皆さんにまちのことを教えていただいていますが、最近は顔と名前を覚えてくださる方や、声をかけてくださる方が増えてとても嬉しいです。これからも皆さんの声をお聞きしながら、キャンペーンを進めていきたいですね」。
【4】川下りの船頭さんや、飲食店、ショップ、観光施設の方たちに意見や要望を聞き取り調査。「地元の方ならではの隠れた情報を教えていただけることも多いです」
【5】キャンペーン情報などが詰まったまち歩きマップを作成するなど、さまざまな観光ツールをご用意してお待ちしています
秋以降も多彩な企画を予定。10/12(金)~14(日)には、御花沿いの掘割周辺で夜まで音楽や映画、ワークショップを楽しめる「森と水辺のワンダーランド」も開催します。川下りだけではない魅力がいっぱいの柳川へ、ぜひお越しください。
「9月は週末の夜だけ実施している『夏の納涼船 灯り舟(9/24まで)』がおすすめ。
名所がライトアップされていて幻想的ですよ!」
夕暮れ時に、五色に輝く水辺を、ほおずき提灯で飾られたどんこ舟に乗って、約2時間30分の幻想の世界に誘います。城堀には水上あんどん、水車、かがり火を設置。また、10数箇所のステージでは日吉太鼓や沖の石太鼓、大正琴、雅楽、独唱などの郷土芸能が催され、さらにはブラスバンド、コーラス隊も出迎えます。お堀端や橋の上からは柳川市民の心のこもった歓迎があり、下船場近くのお堀端には盛大な仕掛け花火・ナイヤガラがフィナーレを飾ります。なお、当日は西鉄観光列車「水都」を貸切り、柳川までご案内いたします。
[内容]
西鉄福岡(天神)駅~西鉄柳川駅往復乗車券・川下り乗船費用・お弁当
料:6,700円
問:西鉄旅行天神支店
電:092-741-4921
HP:「西鉄旅行バスハイク」で検索
※当コースは当誌面からのお申し込みは承っておりません。
詳しくは、西鉄旅行のホームページをご覧ください