
加藤 大樹
西日本鉄道 総務広報部 庶務課
福岡のよさこい祭りとして親しまれている「ふくこいアジア祭り」は、全国から集まったよさこいチームが、民謡を取り入れた独自の音楽と踊りを競い合う秋のイベントです。 西鉄グループが初出場したのは2001年のこと。地域活動の一環として「踊りで地域の皆さまに笑顔と感動をお届けしたい」という思いからチームが発足。以来ほぼ毎年出場しています。 2017年の「西鉄よさこい連」のメンバーは45人。そのうち32人が新入社員です。「よさこい連はグループ会社も含めていろいろな部署の人が集まります。 社員同士の交流の場になりますし、自主性を養ったり責任感を伴う行動は新入社員の教育にも役立っています」と、事務局を務める加藤さんは語ります。
【1】本番前に振り付けやステージ構成を再確認。旗や電飾に不備がないかもチェックします
【2】「まちに、夢を描こう。」をテーマにした楽曲と踊りを披露する「西鉄よさこい連」。電車やバスの運転士をイメージした西鉄らしい衣装や振り付けも好評です
メンバーの大半を新入社員が占める西鉄よさこい連は、一年ごとに新しくチームを作り直します。加藤さんは今回初めてステージ後方から掛け声やセリフで演舞を盛り上げる「煽り」を担当。 「これまでは踊り子でしたが、チーム全体を盛り立ててサポートしたいという思いが強くなり、立候補しました。独特のリズムや声の出し方があり、思った以上に難しかったです。 他チームを研究したり、仲間にアドバイスを受けながら、一生懸命練習しました」。
【3】2000年から開催されている「ふくこいアジア祭り」。今年は80以上のチーム・約3,000人が参加しました
毎年4月からメンバーを募集し始め、本格的に練習を開始するのは新入社員の配属が決まる7月から。18時半頃からの2時間練習を週2回と、終日練習を9月と11月の計2回行いました。 さらに粕屋と佐世保のよさこい祭りにも出場して経験を積みます。西鉄よさこい連では各祭りで演舞を重ねていくごとに、曲や振り付けをアレンジしていくため、踊りもどんどん進化していきます。 最後に開催されるふくこいアジア祭りでの演舞はまさに集大成。2016年は過去最高となる3位入賞を果たし、メンバーは涙でよろこびを分かち合いました。 「2017年は7位入賞。順位は落ちましたが、力を尽くしたので後悔はありません」と、清々しい笑顔を見せる加藤さん。 「コンテストなのでやはり結果は出したいですが、それよりも大切なのは全員で力を合わせてやり遂げること。観覧された方から『感動した』『来年も頑張って』と言っていただけると、練習の辛さも吹き飛びます。何よりの励みですね」。
【4】加藤さんが所属する庶務課は地域活動に取り組んでいます。2016年の熊本地震や2017年7月の九州北部豪雨でも西鉄グループでボランティアを募り、現地に駆けつけました
【5】地域環境美化活動「ラブアース・クリーンアップ」にも毎年参加し、清掃を行っています
加藤さんが所属する庶務課では、このほかにも災害ボランティアや清掃活動など、年間を通してさまざまな地域活動を行っています。よさこいもボランティアも、根っこにあるのは「地域の方を笑顔にしたい」という思い。 西鉄はこれからも、まちに笑顔の輪を広げていきます。
「レベルアップしてさらに魅力的な演舞をお見せできるよう、来年も頑張りたいです!」
毎年5月3日、「にしてつどんたく隊」がどんたく広場をパレードします。庶務課では、参加者の調整、パレードの企画・構成、当日の運営などを行っています。