
後藤 敬
西日本鉄道 総務広報部 広報課
現在、12名の部員が所属する「西鉄陸上競技部」は、「西鉄駅伝部」として1989年に創部し、昨年度改称しました。 部員はそれぞれ広報や経理、都市開発など西鉄社員として業務を行いながら、毎日、朝と夕方の練習に励んでいます。 部としての最大の目標は、毎年元日に群馬県で開催される「全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」で好成績を収めること。 そのほかにも個人種目として中・長距離レースやマラソンなど、少なくとも毎月1~2回は大会に出場し、西鉄陸上競技部の存在感を発揮しています。
「大濠公園ランニングクリニック」は、西鉄陸上競技部が競技以外で“走る ことを通した地域貢献を目指し、2011年にスタートしました。 部員5~6名が参加し、一般の方々にアドバイスをしつつ肩を並べて走るランニングイベントです。春と秋の年2回の開催で、毎回約20名の方々が参加します。 参加者は、体力づくり目的の初心者からフルマラソンの出場経験がある上級者までさまざま。「走る楽しさをもっと伝えたい」という思いのもと、部員たちが当日のメニューを考えています。
【1】体操やアップをした後、ランニングに有益な体の動かし方を体得する「動きづくり」を行います。この時は、体幹を鍛えるメニューが中心でした
【2】ランニングで重視される上半身の動かし方や肩甲骨の使い方など、細かなことも選手から教わることができます
少人数で行われるため、現役選手と一緒に走り、直接指導を受けられることもこのイベントの大きな特徴。 グループ練習では、参加者のレベルに合わせて分けた3つのグループに部員1名が付き、会話を交えつつ大濠公園を3周程度走ります。 「初心者の方には走ることの楽しさや爽快感を、上級者の方には普段の練習に応用できる専門的なことをお伝えできるように意識しています」と語るのは、主将の後藤さん。 トラック・駅伝・マラソンなどオールマイティに活躍している選手です。
後藤さんが心がけているのは、皆さんとコミュニケーションを取ること。 「多くの言葉を交わすことで、参加者の方が何を知りたいのか見えてきます。トレーニング方法などハイレベルな質問にも答えられるよう、改めて自分の知識を確認するいい機会にもなっています」
【3】今回の参加者は16名。終了後には「楽しく走ることができた」という声が多数上がりました
「また参加したい」という声も多く聞かれるランニングクリニック。参加者の方々によろこんでいただけることが第一ですが、部員たちのモチベーション向上にも一役買っています。 「応援しているよ、といった声をかけていただくと、情けない姿は見せられないと、普段の練習にも熱が入ります」と後藤さんの表情が引き締まります。
【4】ランニングの後は質問タイム。フルマラソンに挑戦する参加者からは、大会前の調整法のことなど、具体的な質問が投げかけられました
【5】最後に大濠公園の清掃を行います。走ることだけでなく、ランニングマナーの向上も目指していることのひとつです
西鉄陸上競技部に寄せられる地域の方々の応援は本当にありがたいものです。 これまでいただいたたくさんの励ましへの感謝の気持ちを、ランニングクリニックをはじめ、さまざま形でお返しできればと考えています。
この日は、(左から)福田穣、後藤敬、鴛海辰矢、赤木翼、野口直人(マネージャー)の5名が参加しました
選手の紹介や大会スケジュールなど、西鉄陸上競技部の基本情報をホームページでご覧いただけます。
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