毎年、でき上がりを待つファンも多い、西鉄の「あまおうプレミアムスパークリングワイン」。
今年もまた、爽やかな味わいを楽しめる季節が到来。2013年の販売開始からプロジェクトに携わる吉中美保子(よしなかみほこ)さんをご紹介します。


福岡の農産物を通して
地域の魅力を発信したい

吉中 美保子
西日本鉄道 事業創造本部
事業開発部 課長

あまおうの生育から発酵・熟成までみんなで見守るワイン

 うっとりするような美しいルビー色。栓を抜くと、いちごの華やかな香りがふわっと広がります。 口に含むと、フレッシュな果実味とほのかな甘みを炭酸がキリリと引き締める、大人の味わい。 「あまおうプレミアムスパークリングワイン」は、2013年に誕生した西鉄オリジナルのスパークリングワインです。

開発に携わっているのは、西鉄が立ち上げた「縁線プロジェクト」のメンバー。 きっかけは、沿線のまちづくりに取り組む企業として、人口の減少や後継者不足で悩む農業地域を元気にしたいという思いからでした。

【1】【2】JA柳川で生産された加工用のあまおうを使用。色や熟れ具合を一つひとつ厳しくチェックし、傷やつぶれがあるものはワインの味に影響するため取り除きます

沿線で生産される農作物をうまく活用して、新商品の企画から販売までを一貫して行う“農業の6次産業化 に西鉄が取り組むことで、少しでも農家の方たちをサポートできるのではないか。 縁線プロジェクトで座長を務める吉中さんは「生産だけで手一杯の農家さんもたくさんあります。私たちは沿線の生産者・加工者・消費者をつないで、地域活性のお手伝いができれば…。 そんな思いを“縁線 という名に込めています」と語ります。

その縁線プロジェクトの第1弾の取り組みが、「あまおうプレミアムスパークリングワイン」です。数ある福岡の農産物の中でも、福岡ブランドの代表格と言えるのがいちごの「あまおう」。 沿線の産地のひとつ、JA柳川のあまおうを使い、フルーツワイン作りで長年の実績がある田主丸町の「巨峰ワイナリー」が加工を行って、販売やPRを西鉄が手がけます。 吉中さん自身も毎年必ず生産地やワイナリーに足を運び、作り手と信頼関係を深めています。「いちごの生育から収穫、発酵、熟成まで、みんなで一緒に見守りながらその年のできあがりを待ちわびます。 だから完成したワインは、みんなで育てた子どものように愛おしいんです」。

【3】耳納連山中腹にある田主丸町の「巨峰ワイナリー」で製造しています。緑豊かで美しい敷地内には、レストランやショップもあります

愛情いっぱいに作られたスパークリングワインは、春にしか仕込むことができない季節限定の味わい。 わずか3,000本前後しか作ることができず、毎年完売してしまいます。「この商品を通じて、生産地の魅力を多くの人に伝え、沿線を盛り上げたい」というのが吉中さんたちの願い。 縁線プロジェクトでは、ワインに続く第2弾として、2016年に太宰府市の福岡農業高等学校と協力して「太宰府梅サイダー」も発売しました。 「これからも地域の皆さんと一緒に、いろんな夢を叶えていきたい」と語る吉中さん。縁をつなぎ、沿線の未来を紡ぐ縁線プロジェクトの取り組みは、次の夢に向けて、芽を育んでいます。

【4】巨峰ワイナリーでは、あまおうを軽くつぶし、酵母菌を加え、発酵・熟成させます。ワイン一瓶あたり約50粒の生のあまおうを使用しています
【5】日々、温度や糖度を測り、品質管理を徹底しています」と巨峰ワイナリーの林田安世社長(右)

「私たちのあまおうがおいしいワインになってうれしいです!」JA柳川の久保眞壽男さん(右)もにっこり

6/23(金)「あまおうプレミアムスパークリングワイン」今年も解禁!

料金:1本2,840円(750ml)
HP:「あまおうスパークリング」で検索

※ 価格はにしてつストア系店舗での販売価格です。他店舗での販売価格は各店舗にお問い合わせください

「西鉄縁線駅みやげ」をご利用ください

昨年6月に西鉄福岡(天神)駅に期間限定でオープンした沿線のアンテナショップ「西鉄縁線駅みやげ」。 西鉄ローカルセレクトショップをコンセプトに、沿線の老舗の酒蔵、味噌・醤油などの逸品をはじめ、ジャムやソースなどこだわりの商品を取り揃えています。 手土産やプレゼントにもぴったり。あまおうプレミアムスパークリングワインも販売しています!

営業時間:9:00~20:00(年中無休)
お問合せ:西鉄お客さまセンター
電話番号:0570-00-1010/092-303-3333