安全・快適な走行を守る
熟練の技術者を目指す

有働 輝
西日本鉄道 運転車両部 車両整備課

 

責任の伴う仕事だからこそ ゆっくり、確実に

 筑紫車両基地で車両整備の仕事に就いて7年目になります。部品の交換や点検などの整備業務を3年、そして4年目からは「削正」と呼ばれる作業を主に行っています。削正とは、専用の機械で電車の車輪を削り、車輪に生じた歪みを整える作業です。安全な走行や揺れの少ない快適な乗り心地を実現するためにとても大切な業務で、削っているときは特に神経を集中させています。整備の仕事は、小さなミスでも大きな事故に繋がります。そして先輩や仲間との情報交換は欠かせません。私も常日頃からボルトひとつにしても何度も締まり具合を確認し、少しでも不安があれば始めからやり直すように細心の注意を払っています。「あわてず、ゆっくり、確実に」を心がけるのも、先輩の姿から学んだことです。

ATS(自動列車停止装置)の動作を専用の機械を使って検査します。機械の使い方を覚えるのが大変でした

新たな知識や技術を吸収し 成長できるのが嬉しい

 整備する車両や機械はどんどん進化しますから積極的に学ぶようにしています。もともと知識を得たり勉強するのは好きなので、触ったことのない機械や装置を扱うときは楽しくてワクワクしますね。西鉄電車で通勤するときも、揺れや走行音、車内アナウンスの音声などに異常がないか、ついつい気になってしまいます(笑)。ここは日々、新しいことにチャレンジでき、自分が成長できる現場。お客さまを安全に、快適に目的地までお届けするため、さらに知識と技術に磨きをかけ、先輩たちのような熟練の技術者になりたいと思います。

整備はチームワークも重要。みんなで原因を追究し、不具合が解決したときは達成感を感じます

西鉄電車の「安心・安全・快適」を守る心臓部
3つの車両基地のなかでも最大の規模を誇る「筑紫車両基地」。

整備の様子が見られる「にしてつ電車まつり」も大好評!

筑紫車両基地の整備工場では西鉄天神大牟田線を走る車両の点検や修理を行っており、熟練のエンジニアが車両の部品一つひとつにいたるまで厳しく検査しています。また毎年10月14日の「鉄道の日」にちなんで開催される「にしてつ電車まつり」の会場にもなっており、工場の見学や運転士体験など、小さなお子さまから大人の方まで楽しんでいただけます。