このページでは、西日本鉄道で活躍・引退した後、他社へ転籍して現在も活躍中の現役車両や有志の努力で保存されている車両をご紹介します。


■現役(動態保存)車両のご紹介

広島電鉄600形 602号
元西鉄北九州線502号(広島電鉄株式会社
車両紹介


北九州線500形
502号(竣功時)
製造年月
1948(昭和23)年10月
製造会社
汽車製造
自重
16.4t
最大寸法
全長13,620mm  全幅2,400mm 全高4,021mm
台車
軸バネ式(汽車製造)
主電動機出力
45kw×2
定員
80名
沿革
1976(昭和51)年に広島電鉄へ譲渡
1977(昭和52)年2月15日 広島電鉄602号として竣功
1984(昭和59)年4月24日 冷房改造
※は車体竣功時
   
 
100周年記念プレートを搭載した602号(広島駅前)  
2012(平成24)年12月 撮影:益田啓一郎

 

 西鉄北九州線の混雑緩和を目的に終戦直後の1948(昭和23)年に製造された北九州線501号〜510号のうちの現存車両が広島電鉄602号である。翌1949(昭和24)年に製造された511号・512号(張り上げ屋根)とともに、運輸省規格型に沿ったもので他の事業者にも同型の車両が配置されている。

 ボギー車としては大型の全長約13.6mの大型車体で竣功当初は両端に折り扉、中央部に両開き扉を設けた3扉で、扉間に5枚の上段固定下段上昇窓を配する外観。1953(昭和28)年に車体前部を絞る改造を行い、同時に中扉を埋め込んで両端2扉となった。

 1970(昭和45)年以降の北九州線のワンマン化に際して、500形はワンマン化の対象から外れ、1975(昭和50)年11月の福岡市内線一部廃止にともなう車両の転入により500形は全車が運用離脱し、広島電鉄へ3両(501・502・504)が譲渡されて他は廃車となった。602号は唯一現存する北九州線500形車両である。

 広島電鉄へ移籍した際、折戸両端扉を引戸前中扉に変更した上でワンマン化された。正面中央窓の固定、ライト取替えなどの改造も行われている。塗装は西鉄北九州線時代を思わせるツートンカラーであるが、西鉄時代のマルーンではなく1980年代の塗色が採用され、朝のラッシュ時を中心に運行されている。

広島電鉄・江波車庫にて整備中の602号
2015(平成27)年6月 撮影:益田啓一郎
広島電鉄・江波車庫にて整備中の602号
2015(平成27)年6月 撮影:益田啓一郎
 
広島電鉄・江波車庫にて整備中の602号
2015(平成27)年6月 撮影:益田啓一郎
 


 
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