このページでは、西日本鉄道で活躍・引退した後、他社へ転籍して現在も活躍中の現役車両や有志の努力で保存されている車両をご紹介します。


■現役(動態保存)車両のご紹介

広島電鉄3000形/3002〜3008編成
福岡市内線1000形をベースに改造(広島電鉄株式会社
車両紹介


3002ABC
3車体4台車連接固定編成
製造年月
1100形:1954(昭和29)年7月、1300形:1964(昭和39)年8月
  1200形:1962(昭和37)年7月、1963(昭和38)年5月
製造会社
1100・1300:汽車製造、1200:日立製作所or汽車製造
自重
30.9t
最大寸法
全長25,250mm  全幅2,400mm 全高3,940mm
台車
1100:KS-111軸ばね式、1300:KS-117ウイングばね式
1200:KL-13ウイングばね式(日立)、KS-117ウイングばね式(汽車)
定員
180名 
主電動機出力
62kw×4 
沿革
1976(昭和51)年に広島電鉄へ譲渡
1976(昭和51)年、3連接車へ改造工事竣功
※は広島電鉄譲渡3両連接車に改造時
 
宇品付近を進む3008編成 2013(平成25)年11月 撮影:吉富実

 

 1954(昭和29)年から1964(昭和39)年にかけて、輸送力増強を目的に福岡市内線に導入された1000形連接車(1100、1200、1300)は定員130名を誇り往時の福岡市内線の主力車両として活躍した。詳細形式は製造時期・製造会社によって分類されていた。

 1975(昭和50)年11月1日限りで福岡市内線の一部が廃止となり、翌1976(昭和51)年に広島電鉄への譲渡が始まった。先に譲渡された1300形は小改良のみで広島電鉄での運用を開始し、1100形・1200形が譲渡されたのちに3両連接への車体改修工事が行われた。1979(昭和54)年12月30日に3001編成・3002編成が竣功し、1982(昭和57)年までに計8編成が運行を開始したが、その後3001編成は1992(平成4)年に廃車となった。

 3連接化に際して電動機出力62kW×4、吊り掛け駆動に全車統一され、方向幕の大型・電動化、車掌窓の追加などの改良が行われている。1980(昭和55)年から83(昭和58)年にかけて冷房化工事も実施された。運行開始当初は宮島線への直通運用車両に充当され、市内線と宮島線で運行されていた。

 1998(平成10)年より市内線のみの運用となり主に1号線(宇品線)で運行されている。2015(平成27)年7月、3005編成および3006編成は今秋路面電車が開業予定のミャンマーへ譲渡され現役を続けることが発表された。

車号
旧車号
3002A - C - B 福1209A - 福1209B - 福1207A
3003A - C - B 福1206A - 福1206B - 福1203A
3004A - C - B 福1201A - 福1202B - 福1202A
3005A - C - B 福1101A - 福1101B - 福1102A →ミャンマーへ譲渡
3006A - C - B 福1201B - 福1102B - 福1203B →ミャンマーへ譲渡
3007A - C - B 福1305A - 福1207B - 福1305B
3008A - C - B 福1306A - 福1208B - 福1306B
    ※旧車号:福=西鉄福岡市内線
広島電鉄宮島線で運行されていた頃の3004編成。
1982(昭和57)年頃 撮影者不明 所蔵:益田啓一郎
胡町電停付近を進む3002編成 2013(平成25)年10月 撮影:益田啓一郎
 
100周年記念プレートを搭載した3002編成と3007編成(猿猴橋町)
2012(平成24)年12月 撮影:益田啓一郎
3両化工事を終えて広島電鉄で運行開始時。
1979(昭和54)年12月 所蔵:西日本鉄道(株)
山本魚睡コレクション
3両化工事を終えて広島電鉄の塗色へお色直し作業時。
1979(昭和54)年12月 所蔵:西日本鉄道(株)
山本魚睡コレクション
 
 


 
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