このページでは、西日本鉄道で活躍・引退した後、他社へ転籍して現在も活躍中の現役車両や有志の努力で保存されている車両をご紹介します。


■現役(動態保存)車両のご紹介

筑豊電気鉄道2000形/2006編成
北九州線1000形をベースに改造(筑豊電気鉄道
車両紹介


2006ABC
3車体4台車連接固定編成
製造年月
AB:1967(昭和42)年2月 C:1967(昭和42)年4月
製造会社
九車
自重
19.3t
最大寸法
全長25,300mm  全幅2,400mm 全高3,940mm
台車
AB:NS-15(日車) C:NS-15A
主電動機出力
55kw×6(直流直巻電動機)
定員
83名(AB:47名、C:36名)
製造時塗装
濃褐色
駆動装置
吊り掛け駆動方式
制御装置
抵抗制御
保安装置
自動列車停止装置・保安ブレーキ・デッドマン装置
※は3両連接車に改造時
 

 
楠橋車庫で勢揃いの2000形 2011(平成23)年11月 撮影:吉富実

 筑豊電気鉄道は開業当時は車両を保有せず、西鉄北九州線所属車両の借入と直通乗入れによる営業を行なっていた。営業開始から20年を経た1975(昭和50)年11月2日、輸送力増強を目的に西鉄福岡市内線廃止で余剰となった1000形2両連接車5編成10両を西鉄から購入。同時期に購入していた北九州線車両3編成6両と合わせて1977(昭和52)年1月から3連化工事を開始、同時に主電動機の出力アップ等の改造を行なった。同年7月より2000形5編成(2001〜2005)が順次運行を開始した。

 その後、1980(昭和55)年に北九州線1000形2両連接車3編成を譲り受け、3両連接車に改造し登場したのが2000形(2006・2007)である。旧福岡市内線改造の5編成と比較した際、方向幕窓が大きい等の特徴がある。

 計7編成となった筑豊電気鉄道2000形車両は、沿線住民の方々から「黄電(きなでん)と呼ばれ親しまれ、1978(昭和53)年度の「ブルーリボン賞」「ローレル賞」にもノミネートされた(新型車両ではなかったため受賞は逃す)。

 2000形車両は1984(昭和59)年に床下にインバーターを取り付けてクーラーを作動させる車内冷房に日本で初めて成功した。これにより同年6月1日、2000形車両3編成の冷房化を完了し、残り4編成も順次冷房化された。側窓安全ガラス化、踏段の段差縮小、ATS装置の新設などの安全対策・車両整備を行い、2007(平成19)年度には2000形7編成を7色に塗り分け「トレインボー」と命名。2006編成は「橙色」のカラーリングとなった。

 老朽化と新型3連接車両5000形の導入に伴って2007編成が廃車となり、2015年5月1日現在、2006編成のみ現役である。

車号
旧車号
2006A - C - B 北1062A - 北1063B - 北1062B
    ※旧車号:福=西鉄福岡市内線、北=西鉄北九州線
廃車となった2007編成。写真は「トレインボー」で赤色のカラー塗色となった頃。
2008(平成20)年5月 撮影:益田啓一郎
 
 
 
永犬丸電停に到着する2006編成 2015(平成27)年4月26日 撮影:益田啓一郎
遠賀川橋梁を渡る2006編成。
2012(平成24)年3月 撮影:益田啓一郎
 
 


 
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