開業当時の西新パレス全景 1972(昭和47)年4月
写真No. NTCA072/所蔵:西日本鉄道(株)

 1972(昭和47)年4月29日、西新パレスが開業しました。敷地面積7103平方メートル、建築延面積1万2483平方メートル、総工費10億円をかけて鉄筋コンクリート造り3階建ての施設を建築。パレスボウル(60レーン)を核に、飲食店やサウナ、麻雀などの娯楽施設を備え、レストランや人気テナントが入った近代的なレジャー施設の誕生でした。

 福岡の西の副都心・西新地区のランドマークとして誕生し、約50年にわたり地域社会の豊かな生活環境づくりの一翼を担ってきた西新パレスですが、施設の老朽化などを理由に2022(令和4)年3月31日で核施設である西新パレスボウルなどが閉館となります。

 特集ページでは、「さわやかひろば」のキャッチフレーズとともに誕生した西新パレスの歩みを、記録写真や「西鉄ニュース」記事でご紹介します。

 
西新パレス誕生までの近現代史
紅葉八幡宮遷宮及び明治通り開通前の地図
1910(明治43)年・福岡市全図(部分)
写真No. FCMP1909/所蔵:益田啓一郎
北筑軌道・今川橋駅と蒸気機関車 1916(大正5)年
写真No. HCKM101/所蔵:益田啓一郎
 
 

 西新パレスが開業した同年4月は、福岡市にとって大きな節目の時期でした。4月1日には政令指定都市・福岡市が発足し、東区・博多区・中央区・南区・西区の5区が誕生しています。また、同じ日に米軍板付基地が返還されて、「第二種空港」として福岡空港が発足しました。今年はそれから50年の節目の年です。

 西新パレスは、もともとこの場所にあった西新自動車営業所の車庫の一部と整備工場の跡地に建設されました。さらに遡ると、この場所は1910(明治43)年に開業した北筑軌道の起点・今川橋駅と施設が置かれた場所です。

 江戸時代、この一帯は紅葉松原と呼ばれ、福岡藩の守護神・紅葉八幡宮が遷座されたことで界隈の発展が始まりました。明治末に北筑軌道が開業すると、施設北側に隣接していた紅葉八幡宮は1913(大正2)年に現在地(福岡市早良区高取)へ遷宮(移転)しています。

開業当時の西新パレスとバスのりば(西新自動車営業所)1972(昭和47)年
写真No. p257_4/所蔵:西日本鉄道(株)
 
西新パレス・アーカイブスarchives
   
西新パレス建設風景 1971(昭和46)年
写真No. TSOK545/所蔵:西日本鉄道(株)
  西新パレス建設風景 1972(昭和47)年1月
写真No. TSOK534/所蔵:西日本鉄道(株)
  西新パレス建設風景 1972(昭和47)年1月
写真No. TSOK535/所蔵:西日本鉄道(株)
   
パレスボウル 1972(昭和47)年
写真No. TSOK525/所蔵:西日本鉄道(株)
  レストラン・パレスプラザ 1972(昭和47)年
写真No. TSOK538/所蔵:西日本鉄道(株)
  マンモスバー・ビップ 1972(昭和47)年
写真No. TSOK531/所蔵:西日本鉄道(株)
   
パレスボウル 1972(昭和47)年
写真No. TSOK546/所蔵:西日本鉄道(株)
  パレスボウル 1972(昭和47)年
写真No. TSOK549/所蔵:西日本鉄道(株)
  パレスボウル 1972(昭和47)年
写真No. TSOK542/所蔵:西日本鉄道(株)

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西新パレス開業チラシ
写真No.HCKM1972/所蔵:益田啓一郎
  開業当日の西新パレス 1972(昭和47)年4月29日
写真No. TSOK541/所蔵:西日本鉄道(株)
  にしてつニュース1972(昭和47)年4月号
所蔵:西日本鉄道(株)
  にしてつニュース
西新パレス開業特集
1972(昭和47)年6月号
所蔵:西日本鉄道(株)
 
     
にしてつニュース
1972(昭和47)年7月号
所蔵:西日本鉄道(株)
  にしてつニュース
1972(昭和48)年4月号
所蔵:西日本鉄道(株)
  にしてつニュース
1973(昭和48)年12月号
所蔵:西日本鉄道(株)
 

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