西日本鉄道株式会社 創立110周年記念誌S
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95第1章 経営総論九州新幹線の開業と福岡高速道路環状線の完成 2011(平成23)年3月12日、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業した。これにより、博多-鹿児島中央間が最速1時間19分、新大阪-鹿児島中央間は3時間45分で結ばれた。あわせて新しい博多駅ビル「JR博多シティ」も開業した。 2011年2月には、福岡高速道路5号線の野芥-福重出入口・福重ジャンクション(JCT)間が供用開始し、西九州自動車道との連絡路も同時開通した。翌12年7月、福重JCT渡り線(1号線-5号線直結線)供用開始で、環状線としての全線供用が開始された。 これらにより、福岡市は九州の拠点都市としての機能集中が見込まれるとともに、九州域内では福岡空港への一極集中も加速した。2、『弛(たゆ)まぬ変革』の実現へ第11次中期経営計画 2007(平成19)年4月からスタートした第11次中期経営計画(2007~2009年度)(以下「第11次中計」)第11次中期経営計画(2007~2009年度)2009年度数値目標連結営業利益   202億円ROA  4.7%ROE   8.5%グループビジョン成長に挑戦する西鉄グループ(1)安全、信頼の向上・安全マネジメントの推進 ・設備面での安全対策 ・お客さま満足(CS)の推進(2)企業価値の向上・新たな事業展開と事業の裾野拡大 ・沿線価値の向上・収益性・資産効率の向上 ・変革力のある人材の確保・育成(3)地域や社会との共生・CSR経営の推進 ・100周年記念事業の実施は、グループビジョンを「成長に挑戦する西鉄グループ」とし、サブビジョンに「安全とお客さま満足の向上、企業価値の向上」「私たち一人ひとりの成長と挑戦により実現を目指します」を掲げた。 好景気が継続するという前提に立った、積極的な投資をともなう成長戦略を描いていたが、米国の金融危機に端を発する急激な景気悪化の影響を受け、2009年度の営業利益は89億円にとどまり、最終数値目標とした202億円に大きく及ばなかった。竹島和幸社長の就任と将来ビジョン2018の策定 第11次中計の2年目、創立100周年を迎えた2008(平成20)年6月、竹島和幸社長が就任した。明石博義会長は相談役に、長尾亜夫社長は会長に就いた。竹島社長は就任あいさつで企業価値の向上と人材育成に加え、CSR経営の重要性を強調した。 同年10月、およそ10年後に目指すグループ像を示した「にしてつグループ将来ビジョン2018」(以下、「将来ビジョン2018」)を策定した。タイトルは「『弛まぬ変革』~高品質、高付加価値の追求~」とした。「お重点戦略2025第15次中計第16次中計竹島和幸社長倉富純男社長20102008年度200920112012201320142015201620172018第12次中計第13次中計変革に挑む西鉄グループグループ総合力の発揮による成長への挑戦まち夢ビジョン2025福岡のまちの発展をけん引するとともに、グローバルビジネスを拡大し、成長する西鉄グループ将来ビジョン2018『弛まぬ変革』~高品質、高付加価値の追求~第11次中計第14次中計“次のにしてつ”へのさらなる挑戦~Moving forward to Next Stage in NNR~たゆ

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