西日本鉄道株式会社 創立110周年記念誌S
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85第5章 商業・ビジネス、2つの顔をもつ天神〈2001年~2018年〉福岡市地下鉄七隈線の開業ミーナ天神とノース天神JR博多シティ(提供:福岡市)博多と天神の連携 2011(平成23)年3月、九州新幹線鹿児島ルート(博多-鹿児島中央間)が全線開業し、博多駅の新駅ビルJR博多シティも開業した。地下3階・地上11階建てで、延床面積は約20万㎡。核テナントは阪急百貨店と専門店街アミュプラザ博多で、シネマコンプレックス、レストラン街などが入居した。 2016年4月、KITTE博多(地下1階・地上11階建て)が開業した。JR博多シティに隣接する博多郵便局跡地に建設された商業施設で、延床面積は約6万4000㎡、核テナントは博多マルイであった。その南側にはオフィスビルJRJP博多ビルもオープン、地下2階・地上12階建て、延床面積は約4万4000㎡であった。 博多駅周辺の小売商業売場面積は2007年の6万7000㎡から2016年には18万1000㎡と急拡大した。一方、天神地区は31万㎡にのぼっていた。都心部の2つの核である天神地区と博多駅地区との連携を強化するため、新たな回遊軸の整備が求められた。 We Love 天神協議会は2008年4月に発足した博多駅地区のエリアマネジメント組織「博多まちづくり推進協議会」と連携してインバウンド対応などの広域集客や福岡都心部の回遊性向上などへの取り組みを始めた。
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