西日本鉄道株式会社 創立110周年記念誌S
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68第1部 天神発展史高速バス「ひのくに」高速交通網の整備と高速バス 1975(昭和50)年3月、山陽新幹線が博多に乗り入れた。1985年には新大阪-博多間が3時間16分、東京-博多間が6時間26分に縮まり、1日行動圏に入った。 1975年3月、九州自動車道の古賀-鳥栖間が開通し、福岡-熊本間は2時間弱で結ばれ、北部九州は高速道路時代を迎えていた。こうして天神の商圏も拡大し広域から集客するようになっていく。 1979年3月に北九州市と福岡市が高速道路で結ばれたのを契機に、西鉄は高速バス路線の本格展開に着手した。九州自動車道と九州横断自動車道の開通区間が延伸するにつれ、北部九州の主要都市と福岡都心を高速道路経由で結ぶバス路線網をつくりあげていった。 1980年10月に福岡高速道路1号線の香椎-東浜間が開通した。1983年10月、築港ランプ延伸にともない、福岡高速経由で運行していたバス路線を同ランプ経由に変更し時間短縮を図った。1986年には2号線の呉服町ランプが開通し、福岡高速を経由するバス路線を大幅に拡充した。 1987年11月に天神北ランプが併用開始し、福岡高速を経由するバス路線が天神と直結した。1号線は順次、福岡市の西部地域へと延伸され、1989(平成元)年1月には「アジア太平洋博覧会―福岡’89」の会場となった百道まで開通、空港通りに至る同3号線も開通した。これによって、福岡市東部から百道までがつながり、天神は福岡空港とも結ばれた。福岡ショッパーズプラザマツヤレディス(『天神の旗 都心界四十年の歩み』より)天神コア福岡高速道路の供用実績(出典:福岡北九州高速道路公社)供用開始日号 線距離(km)区 間1980.10.201983.10. 61987.11. 61988.10.311989. 3. 41993. 4. 22001.10.131986. 4.231989. 3. 41994. 4. 41999. 3.271989. 3. 41999. 3.272002. 3.102003. 5. 12004. 6.272006. 3.262008. 4.192011. 2.262012. 7.21124355.9 1.5 1.0 1.7 1.7 0.9 5.3 0.8 2.9 2.8 6.7 0.6 5.0 1.9 2.7 2.9 4.4 3.1 4.1 0.9 香椎-東浜東浜-築港築港-天神北天神北-西公園西公園-百道香椎東-香椎百道-福重千鳥橋JCT-呉服町呉服町-榎田榎田-月隈月隈-太宰府IC豊JCT-空港通貝塚JCT-粕屋粕屋-福岡IC月隈JCT-板付板付-野多目野多目-堤堤-野芥野芥-福重福重JCT部
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