西日本鉄道株式会社 創立110周年記念誌S
167/226

165第8章 ICカード事業2、さまざまな提携カードの発行航空会社との提携 2009(平成21)年4月、西鉄は、日本航空との提携カード「JMB nimoca」のサービスを開始した。 JMB nimocaは、VISA付帯のクレジットnimocaの機能に加えて、JALマイレージバンクの機能も有した。また、JALのマイルとnimocaのポイント(センターポイントのみ)の相互交換にも対応した。加えて、空港で搭乗券なしで直接保安検査場に進める「JALタッチ&ゴー」にも対応した。 2017年12月には、全日本空輸との提携カード「ANA VISA nimoca」の取扱いを開始した。クレジットnimocaの機能に加えて、ANAのマイルとnimocaのポイントへの相互交換および三井住友カードのワールドプレゼントポイントのANAマイル交換にも対応した。加えて、空港で搭乗券なしで直接保安検査場に進める「SKIPサービス」にも対応した。金融機関との提携 2010(平成22)年12月、西鉄は福岡銀行との提携サービスを開始し、VISA付帯のクレジット一体型キャッシュカード「arecore カード(アレコレカード)」に、nimoca機能を追加した、「アレコレnimoca」のサービスを開始した。このクレジット一体型キャッシュカードに、nimoca機能を追加した銀行発行のカードは、その後、西日本シティ銀行や、熊本銀行、宮崎太陽銀行など、九州各県の銀行でも採用された。 2016年10月、福岡銀行は、JCBデビットカード一体型キャッシュカードである「Debit+(デビットプラス)」に、nimoca機能を追加した多機能カード「福岡銀行 Debit+nimoca」のサービスを開始した。 ゴールドカードの設定を設けたほか、クレジットnimoca同様に、電子マネー・ICカード乗車券の残高が一定額を下回った場合に、決済時などに自動的に金融機関の口座等から入金を行うオートチャージ(選択制)と、新型nimocaポイント交換機の操作により、キャッシュレスでカード残額に積み増しができるクイックチャージサービスの利用も可能とした。3、その他の試み学生証nimoca 2011(平成23)年3月、学生証との一体型カード「学生証nimoca」のサービスを学校法人福岡女学院(福岡市南区)で開始した。「学生証nimoca」は、nimocaとしてICカード乗車券および電子マネー機能をもつとともに、福岡女学院での図書館利用をはじめ、キャンパス内のさまざまなシステムのIDカードとしても活用できる機能性の高いカードであった。 学生証・校内システムIDカードの機能を付帯した「学生証nimoca」は、2012年9月に純真学園大学・純真短期大学(福岡市南区)、2015年4月に筑紫女学園中学校・高等学校(福岡市中央区)、2017年4月には、学校法人麻生塾が運営する麻生専門学校グループ12校(福岡市、北九州市、飯塚市)、2018年3月には、福岡女子短期大学(太宰府市)で導入された。デザインnimoca 2016(平成28)年3月、オリジナルnimocaの作製サービス「デザインnimoca」を開始した。表面に任意のデザインを施すことのできるnimocaは、企業・団体などが記念カードやイベント用カードとして制作することを目的としており、法人からのみの受付で、500枚以上での申し込みを必要条件とした。チャージ額は、申込者が任意に設定することが可能であった。JALとの業務提携▲学生証nimoca(福岡女学院大学)

元のページ  ../index.html#167

このブックを見る